9月23日。
昨晩、シャワーを浴びようと思った。ところが出てこない。いわゆる断水というやつだ。まあ風呂くらい入んなくても臭いだけだし、まあいいやとトイレだけ済ませようとした。
あいやまたれい。トイレというところに絶えず入れ替わるものがあるじゃないか。水だぁ…。
ゲストハウスということで、念のための貯めてある水をめちゃでっかいペッドボトルに入れてあって、とりあえずそれで流せるには流せる。しかし改めて流す水量を見てみると、めちゃ多いな。でっかいコカコーラだったとしたら5本はあるんじゃないの。それよりかもしれない。
飲み水は買うやつだから影響はないけども、シャワー、トイレ、歯磨き、手洗い。ここらへんが制限されるとまあ不十分なこと。
断水なんて非常事態以外なかなかない日本で過ごしちゃうと体験できないねぇ。水の大切さがわかるよ。
しぶしぶ部屋に戻って、ベッドに入る。あしたどーすっかなーなんてスマホ見ながら考えてたら、突然の真っ暗。停電。
断水は2週間で初めてだけど、停電はちょくちょくある。珍しくはないんだけども、wifiがぷっつりなくなる。あらまあ。
しぶしぶスマホを消して寝る。
暑い。扇風機は動かないし、エアコンなんてもともとない。これは眠れない。いつまで耐えればいいのだ!
10分かそこら、横になってじっとりとしてきた頃にようやく扇風機が動き出した。ああ。天の恵みだ。これほど扇風機に愛を伝えたことはない。エアコンに頼ってたけどもあたしゃ扇風機さんが好きだよ。だから二度と止まるなんて言わないでけろ。
そりゃあ日本に比べたら、インフラは整ってないけども。それでも結構マシなほうだと思うんだけどねぇ。でもやっぱりインフラのありがたみをようやく遠くから見て感じられます。
日本だと意識せずに、前提条件として脳から消えているものってたくさんあるんだろう。それを少しずつ見えるようになるのも海外旅行の楽しみのひとつなんじゃないかしら。
目の前に転がっている小石なんてわざわざ意識されないみたいな。素通りされてしまうような。それをちゃんと見つめてみるみたいな。大事な経験だと思うわけです。
もちろん、この海外渡航は旅行じゃないのよ。れっきとした研究なんだから。旅行だったらどんなに気が楽か!