ホウチガブログ

~方向性の違いでブログ始めることになりました。~

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セネガル

〈433.第一部 完〉

12月5日。 この日が来た。3ヶ月前は心待ちにしていた12月5日。いまは出国直前だ。あと数分後には飛行機に乗り、30分もすれば空の彼方だろう。 。 3ヶ月の反省は無事日本に着いたらするとして、なにが一番思い出深いことか考えてみた。 最後の最後で一気に決…

〈432.スープカンジャ〉

12月4日。 今日を含めてあと二日。明日は空港なので、実質一日。となるとやることは一つ。あいさつまわりだ。どうせまたセネガルに来ることにはなるが、しばらくは会えなくなる。お世話になったあの人たちに会いに行こう。 。 いた。こうもあっさり会えると…

〈431.Just Try〉

12月3日。 今日を含めて残り3日。やることやらねば落ち着いて飛行機に乗れない。先輩のアドバイスをもとに、いやいやながらも資料が大量に眠っている施設に向かった。 がしかし、パスポートがない。いやあ。家に置いてきてしまったようだ。これじゃあ施設に…

〈430.友人考〉

12月2日。 セネガルも残すところ4日だ。90日くらい滞在して思うのは、結局助けてくれる人がいなけりゃなにもできないってことだ。 。 到着した時、早速入国審査のところで詰まった。なにがなんだかわからない。英語ができない審査官だった。詰んだ。その時に…

〈429.続・喜びの日〉

12月1日。 昨日の飲み屋さん。結局待ち人は現れず、ビールとスプライトだけ飲んで帰ることになった。しかし、これで引き下がるわけにもいかない。ようやくできたわずかな望みだ。これが途絶えたらまた一からの出発になる。こっちも必死なのだ。 今日もまた飲…

〈428.喜びの日〉

11月30日。 高校生ぐらいからお酒には憧れていた。なにに憧れたかっていわれたらよくわからないんだけども、大人への憧れと同じだよ。 「お酒が飲める=大人である=今の自分なんかより素晴らしい人間になっている」 僕にとってのお酒への憧れはこういうこと…

〈426.赤ちゃん〉

11月28日。 かつて読んだ小説で、人生の歯車が音を立てて動き出した、みたいな表現があった。 人生に歯車なんてないし、音を立てて動くことなんてありえない。意味がわからない。 ただ意味はわからないけど、理解は可能だと当時思った。かっこつけて嫌な表現…

〈425.真髄〉

11月27日。 前にも言った通り、"情報は足で稼ぐ"という言葉、学部時代から永遠に言われ続けておりました。 ひたすら歩き回ることでしか、生きた情報は得られない。情報が欲しければ籠らずに外に出よう。そういうことだ。 。 この足で稼ぐという言葉。僕は上…

〈423.ちょっと思いつかないね〉

11月25日。 腹痛の原因がわかった。 確実に蚊取り線香だ。 。 夜ベッドに横になる時に蚊取り線香をつけるが、横になってしばらくするとちょろっとトイレに行きたくなるくらいの不調がやってくる。それを乗り越え眠りにつくと、夜中に一度腹痛で起きる。トイ…

〈422.リハビリデー〉

11月24日。 当然だけど、未知とか不慣れは怖いのよ。でもやってみたら案外悪くないのが大体の結果だと思うんだね。それでも二の足を踏んでしまうのが情けない僕なんだね。 。 昨日はかなり参っていたので、今日はリハビリだ。外に出て散歩でもしよう。しぶし…

〈421.六畳くらいの凡人悲話〉

11月23日。 弱気な話をする。この3ヶ月でもっとも弱気だ。仕方ない。これもまた現実として認めなければならない。 。 今日という日はセネガルに来て最も現実逃避したい日だと思った。そして実際そうなった。 昨日から続く弱い腹痛が未だ続く。悪化しても嫌な…

〈420.朝5時から遠慮なし〉

11月22日。 遠征してきた観光地。とはいえそれほど魅力はない。朝から腹もよくないし、散歩したのちすぐ睡眠。 。 セネガルに来てもうじき3ヶ月が経とうとしているけども、日常に溶け込んでしまって特になにも感じなくなったことがある。 モスクからの放送だ…

〈419.遠征と休憩〉

11月21日。 疲れるってどういうことなんだろうな。簡単に数値化できないから難しいもんだ。 今日はダカールから地方都市まで車で6時間の長旅だった。その間ほぼ身動きはとれず、知らない人たちとぎゅうぎゅうになる。これは明白にストレスだし、間違いなく疲…

〈418.矛盾〉

11月20日。 セネガルでは一人部屋を借りることはしていない。泊まっていたゲストハウスはドミトリーだし、いまは友人の家に居候させてもらっているし。どこでも誰かがいる。これは良いことなんだけども、若干疲れることでもある。 。 日本にいるときはむしろ…

〈417.思い出リテラシー〉

11月19日。 なにごとも終わりが近づくと寂しくなるものだ。たとえ内容が伴っていなかったとしても、事実以上に美化されたりするのはよくある。 。 11月も後半になった。ということは僕が帰国するまで残りわずかだということだ。 最初の1週間はとても長かった…

〈416.街とフィールドと〉

11月18日。 学部の時の授業でまちづくりというのがあった。まちづくりという言葉が何を意味するのかよくわからなかったし、やっている内容もよくわからなかった。だって、街っていうのは作るとかそういうものでなく、既に存在しているものだったから。 僕の…

〈415.準備と期待値〉

11月17日。 日本人の友人5人で観光地に行った。 もともとはいくつもりはなく、行くけど一人枠空いてるって聞いたので急遽参戦することにした。つまり、その場所についてなにも前知識はないし、そもそもなにがある場所なのかすらよくわかってなかった。 旅行…

〈414.したくてしたくない〉

11月16日。 帰国したらどうしようか、あれをしよう、これをしようと考えてばかりいる。 前にケニアに行ったときも、ベトナムに行ったときもおんなじように考えて、でもやっぱり帰国したらなんにもしない。なんなんだろうね。この心理。 。 先輩も同じことを…

〈412.ひとり考〉

11月14日。 ダカールにいた時はそれほど感じなかったけど、村に来てから露骨に感じることがある。 一人でいるのはよくない、という認識だ。 。 僕は村にとって突然のゲストであり、待遇を良くしてくれているのだと思っていた。 例えば飯を食べる時、必ず家族…

〈411.トロと一緒〉

11月13日。 僕がいまいる村はセレールの人が多い。ウォロフ語とフランス語が共通語だけど、それとは違ってセレール語を話す。だから日常会話はわからない。ウォロフ語を学び始めたときとおんなじだ。 。 ところで白いネコのトロを知っているだろうか。ソニー…

〈410.Bëgg naa xaris!!!!!〉

11月12日。 誰がこの細々とした毎日の更新を見るか。 それより、後で読み返して笑っちゃうような文章を書く方を大事にしたいよ。そうじゃないとやってられないさ。 それが楽して手に入れやすい幸せな気がするの。僕は見ているよ。 。 平日。ようやく村の普段…

〈409.アタヤの日にしよう〉

11月11日。 ポッキーの日ねぇ…。ふぅん。ポッキーの日ねぇ…。ポッキーねぇ…。へぇ…。いいわねぇ…。 。 ようやく村で平日を迎えることができた。平日、つまり仕事する人々を見ることができる。そして一応僕は学校の授業見学をすることにした。 と思っていたが…

〈408.宙飛ぶ脳〉

11月10日。 持ってきた研究書を読んでいた。デュルケムだかビゴツキーだか知らないが、難しい言葉がズラズラと並んでいて、なに一つ理解できない。いままでは、わからないことはそのままにとりあえず読み通すことにしていた。結果としてはなにも頭に残らない…

〈407.なにもしないことをする〉

11月9日。 村でもやっぱり休みの日は暇なのだ。 男たちは朝から晩まで何もしない。適当に村のどこかに集まって、1人がお茶を作ってそれをみんなで飲む。時間になったらどこかの家に移動してみんなでご飯を食べる。そのご飯は各家庭でお母さんが作ったんだろ…

〈406.セネガルの秋〉

11月8日。 予定より遅くなり、当日もお祭りの関係で到着が5-6時間遅れた。とはいえ無事、村についた。 ダカールにいた時は気がつかなかったが、暗くなるのが早くなっているようだ。9月ごろは20時くらいに暗くなっていたけど、いまは19時には真っ暗だ。 そし…

〈405.アイデンティティと計画〉

11月7日。 本来なら今頃村にいるはずだった。予定の変更なんてしょっちゅうあるし、仕方ねぇや。おとなしくもう一日ダカールでおとなしくすることにした。 。 この変更はどうしようもないんだけども、イライラともいかないくらいの、モヤモヤが残る。 予定は…

〈403.大便と不安〉

11月5日。 5日ということは、出国してから2ヶ月経過であり、残すところ1ヶ月ということだ。 そして同時に通っていたフランス語学校の授業も終わった。節目というのは一気にやってくる。 。 節目。 人生で初めて受験を経験し、なんとか入れた高校の初日。なに…

〈402.信じるものは掬われる〉

11月4日。 信じるということほど難しいものはないんじゃないかしら。 日本にいても信じることの難しさを感じるのに、こんな異国にいたらなおさらです。 僕は人を信じるという行為が下手だ。めちゃくちゃ警戒しているときはなにひとつ信じないけども、一度二…

〈401.ハナクソと研究〉

11月3日。 何度もいうが、セネガルの休日は暇なのだ。 そしてもともと僕自身それほどアウトドア派ではないので、当然引きこもることになる。 暇で仕方ないので、本来やんなきゃいけなかった研究書を読むことにした。 それがハナクソたちを繋げることになった…

〈398.こどもの話〉

10月31日。 ホームステイをしてから3週間くらい。まもなくその期間がおわる。良いこともあるし、悪いこともあった。結論、経験として良かったと思う。 泊まらしてもらっている家はそれほど大きくはないけども、同じくらいの大きさの離れみたいなものが2つあ…