〈809.光一〉
12月15日。
映画を見た。論文も完成ではないけどとりあえず一個壁を超えた。そういうご褒美だ。大学院に入るまで片手で数えられる程度の本数しか見てこなかった。なのにいまじゃあ映画館に向かっている道中でもうワクワクしちゃってさ。やっぱり映画は定期的に見ておくべきだな。こんなお手軽に楽しくなれるんだもの。
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論文をやっていて思い知ったこと。僕はかなり勉強してきたと思ってたけど、それを論文としてまとめるにはまだまだ情報不足だった。
でもこれってこれまでもそうだった。学部の論文もそうだったし、その前の大学入試もそうだ。その前のテニスもそうかもしれない。
やるべきことはわかってるし、それを達成できたならきっとこうだろうみたいなものも見えている。それは目測に過ぎないし達成した試しがないから本当にそうだかわからないけど。
だとしても、なにも達成したことがない気がしてくる。
こういう話をした時に二つの考えがある。理想が高すぎるという考えとやる気がないという考え。どっちも正しい。
自分の能力やモチベーションなどを客観的に見れないから理想が高過ぎてしまうのかもしれない。そして道のりが遠すぎるから明確な目標を作れずにやる気もさして入らない。
道中を見返してみれば、やることはやったとも言えなくもない。でもやっぱり理想に対して到達したところが手前すぎて悲しくなってくる。
自信喪失というやつだ。
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さてなんでこんな話なのかというと、最近気に入っている漫画、"左利きのエレン"。これの主人公がどうも自分と被ってしまう。
言われたことにすぐ左右される。なのに大志を抱き続けて、ひよっこの自分でもできるだろうと、それなのにあまり現実を見ていない。
もちろんどこまでも未来を目指しているのは光に見えてくるけども、地に足ついてない。頼りない。トップには立てない人間。
しかしながら、やっぱりそうなんだよ。映画を見ても、漫画を読んでも、小説を読んでも、悔しくて羨ましく思ってしまう。身の程を弁えてない感想なんだけども、やっぱりそう感じてしまう。
となると努力するしかない。とにかくいまはインプットしまくることだ。インプットしまくって、それをちゃんとまとめることだ。情報じゃあ意味がない。それを抽象化して特徴を自分のものにする。その能力があれば他に足ついてないところから根っこが生えてくるだろう。
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とにかくインプットしまくって吸収することだ。吸収するためには消化しなくちゃいけない。栄養分だけを体内に残すのだ。
論文がひと段落ついたらとにかく良い物語にたくさん出会ってやろう。そうすることでこの悲しみを栄養にするのだ。
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戦闘力249日目
1602(+11)
勉強+6
その他+5
左利きのエレン。就活本格化前に読めてよかった。社会人になってもしばらく読み続けるだろう。いいぞ。