11月22日。
今日は良いお久しぶりな日だった。
大学学部時代の恩師とひさしぶりに会った。お酒も入れてなかなか楽しい時間だった。
先生は変わらず大学で教員をやっており、自身の研究より事務作業に追われているようだ。フィールドワーカーだけどもなかなか外には出れないので大変なようだ。
僕もまもなく身を落ち着かせられるだろうと伝えると喜んでくれた。やはり先生のゼミを選んでよかった。
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独自の世界を持っているのは大学教員だと普通だろうが、人格者の人はあまりいない。
年齢が他の教員より近かったのもあるだろうが、話をよく聞いてくれる人だ。
どれほど知識や経験があったところで、こちらの話を聞いてくれない限り、教員として・ヒトとして尊敬できない。学部でも院でも、僕の話をきちんと聞いてくれる先生を選んだのはそういうことだろう。
「耳は二つで口は一つ」というのはまさに先生のような人間のことを指すんだろう。
そんな深夜まで飲むようなこともなく、健康的な時間で帰ることができるのも学生に対して敬意を払ってくれているからだろう。
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それがきっかけで、ゼミ生のグループラインもひさしぶりに動いた。都内であれば飲みに行きますと言ってくれた人もいた。
隣のゼミと比べても、穏やかで仲の良い人の集まりだったと思う。そういう人間力の高い人が比較的多かったゼミなんだろう。それは偏に先生の方向性がそういうことだったからだろう。もちろん、当時は無理のある計画や無謀な企画もあったり、無理やろ!と文句を学生間で垂れてたこともあったけどね。結局最後までついていったのは楽しい思い出である。
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5年後、10年後、みなさんはどうなってるんでしょうかね。
先生はそういった。
卒業した僕たちは、各々が各々の道を歩んでおり、一緒になにか新しいことに取り組むことはない。会っても過去を振り返るだけである。
昨日の続きで寂寥と高揚の混じった気持ちを抱えていたのもあり、なんだか不思議な気持ちになった。
これからもこれまでのように、お互いを遠くから見守り、報告をどこかから聞いたりして、ちょっと安心するようなそういう関係なんだろう。
20代中盤の我々は10年後には中堅社員になっているだろう。どうか人格者であり続けてくれるように。先生もカチカチの頑固者にはならないように。大丈夫だろうな。