5月7日。
先日サップをした。
サップはご存じだろうか。
Stand Up Paddleboardの略称でSUPである。
サーフボードの上に立って、パドルで海を漕ぐウォータースポーツである。
これがまあなかなか楽しいわけだ。
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まず、ボートの上に立つというのが楽しい。
あの水の上を立っているんだもの、不思議な感覚だ。ゆらゆらバランスをとるのも最初は難しいけれど、慣れてしまえば楽しいものだ。
1960年代にハワイで始まったらしい。エンタメっぽいし、納得である。
ぶっちゃけ移動手段としてはまったく理に適っていないと思う。
疲れるし、そんなにスピードは出ないし、落ちるし。それよりもカヌーの方が歴史があるというのは理解できる。
それでも日本のいろんなところでできるんだもの、楽しいものとして理解が広がっている。
水が綺麗であれば、魚を見ることができる。
ボーッと立つのもそれはそれで楽しい。
しかしまぁ、なんでだろうね。わからないね。
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マイナースポーツ、それが不名誉なことではないことを祈るが、というのはなかなか不思議なものが多い。
テニスの仲間の一つにパデルという競技がある。スカッシュみたいな感じらしい。
ペタンクというスポーツもある。金属の球を投げて、目標に近いと勝ちらしい。
モルックというゲームもテレビで見るようになった。ボウリングみたいな感じだが、点数を決められたものぴったりにしなくちゃならんらしい。
面白い。なぜわざわざそれをやろうというのか。
SUPであれば、サーフィンかカヌーでいいだろう。パデルをやるならテニスでいいじゃん。ペタンク、モルックならボウリングでいいんじゃない?
たぶん競技者にこれを言ったらぶん殴られるだろう。違うじゃないかと。
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それをきちんと理解するべきであろう。
サーフィンほど難易度が高くなく、カヌーほどスピード感を求めない。
テニスほど動きたくない。
ボウリングほど力を使いたくない。
そういう要望から、さらに改良を重ねて新規性を出したからこそ生まれたのがマイナースポーツであろう。
スポーツのダイバーシティである。面白い。
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スポーツに限らず、ゲームでも映画でも漫画でも、コアなファンがいるのは面白いものだ。
特定の人間の心を掴んで離さないのだから。
どんなスポーツも最初はそういうものだったのだろう。
100年後200年後には、もしかするとメジャーリーグがあるかもしれない。街中にはペタンク会場が溢れ、モルック市民大会は一年で最大の楽しみにされ、パデル世界一はどんな競技より難しくなるかもしれない。
歴史の創始者になるというのがマイナースポーツの面白さでもありそうな気がしてくる。