ホウチガブログ

~方向性の違いでブログ始めることになりました。~

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〈1318.マイナースポーツ〉

5月7日。

 

先日サップをした。

サップはご存じだろうか。

Stand Up Paddleboardの略称でSUPである。

サーフボードの上に立って、パドルで海を漕ぐウォータースポーツである。

 

これがまあなかなか楽しいわけだ。

 

 

まず、ボートの上に立つというのが楽しい。

あの水の上を立っているんだもの、不思議な感覚だ。ゆらゆらバランスをとるのも最初は難しいけれど、慣れてしまえば楽しいものだ。

1960年代にハワイで始まったらしい。エンタメっぽいし、納得である。

 

ぶっちゃけ移動手段としてはまったく理に適っていないと思う。

疲れるし、そんなにスピードは出ないし、落ちるし。それよりもカヌーの方が歴史があるというのは理解できる。

それでも日本のいろんなところでできるんだもの、楽しいものとして理解が広がっている。

 

水が綺麗であれば、魚を見ることができる。

ボーッと立つのもそれはそれで楽しい。

しかしまぁ、なんでだろうね。わからないね。

 

 

マイナースポーツ、それが不名誉なことではないことを祈るが、というのはなかなか不思議なものが多い。

テニスの仲間の一つにパデルという競技がある。スカッシュみたいな感じらしい。

ペタンクというスポーツもある。金属の球を投げて、目標に近いと勝ちらしい。

モルックというゲームもテレビで見るようになった。ボウリングみたいな感じだが、点数を決められたものぴったりにしなくちゃならんらしい。

 

面白い。なぜわざわざそれをやろうというのか。

SUPであれば、サーフィンかカヌーでいいだろう。パデルをやるならテニスでいいじゃん。ペタンク、モルックならボウリングでいいんじゃない?

 

たぶん競技者にこれを言ったらぶん殴られるだろう。違うじゃないかと。

 

 

それをきちんと理解するべきであろう。

サーフィンほど難易度が高くなく、カヌーほどスピード感を求めない。

テニスほど動きたくない。

ボウリングほど力を使いたくない。

そういう要望から、さらに改良を重ねて新規性を出したからこそ生まれたのがマイナースポーツであろう。

 

スポーツのダイバーシティである。面白い。

 

 

スポーツに限らず、ゲームでも映画でも漫画でも、コアなファンがいるのは面白いものだ。

特定の人間の心を掴んで離さないのだから。

 

どんなスポーツも最初はそういうものだったのだろう。

100年後200年後には、もしかするとメジャーリーグがあるかもしれない。街中にはペタンク会場が溢れ、モルック市民大会は一年で最大の楽しみにされ、パデル世界一はどんな競技より難しくなるかもしれない。

 

歴史の創始者になるというのがマイナースポーツの面白さでもありそうな気がしてくる。