〈1249.バイト先のこと〉
2月27日。
バイト先でSさんが一足先に辞めていった。
もともと学生ではなく、一般バイトとして働いていたけども、掛け持ち先のほうが忙しくなってきたということらしい。
特別仲が良かったわけではないけども、何度か勤務が被って楽しく談笑させてもらったり帰り道が被ったりした。
特に接客業というのもあるだろう、スタッフ同士での連帯感は強い職場である。ということで寂しさを感じた。
そして僕も、休日の勤務は最後だったようだ。あとは平日のみである。ということは、休日に勤務する学生バイトのみんなとはラストだったのかもしれない。
寂しい。
。
しかしまぁ、わずか半年と少しくらいしか働いていないのに、なんとも良くしてくれている。
人間関係も概ね良好だし、業務も楽しい。なにより社員の皆さん、バイトの皆さんが良い扱いをしてくれているのがありがたい。
もう少し早く働き始めていればよかったなぁなんて思っても仕方ないのだが。
別れ際になってそういうことを思うのはカッコ悪いぞ。
。
これまでのコンビニバイトでも、塾講師でも、テニスコーチでも、辞める理由は嫌になったからというのが大きい。
人間関係もそうだし、業務内容もそうだ。楽しくなくなって、勤務前にため息をつくようになった。そしたらやめることになった。
今回のバイトではそれはない。基本的にすべて満足である。
成長があるかと言われると、なかなか見出せないところではあるけども。単純に接客ができ、特殊な勤務先というだけでもありがたい。
正社員として仕事を始めるんだもの、辞めるのは仕方ない。悔いはないし、これからのことを考えると緊張と期待でいっぱいになる。
ならば最後まで楽しく過ごして、綺麗さっぱり辞めれるようにしましょう。
。
働くというのは不思議なものだ。
時給は高くないし、財政的には厳しくなるけども、人間関係が良ければそれでよしとも思える。
そして同時に自分の将来を天秤にかけつつ、次のステップの必要性を感じたりもする。
金と人と将来(仕事内容)。この三つのバランス次第なのか。
どれか一つでも欠けたら、転職の文字がチラつく。しかし3つともオールクリアな仕事はなかなかないぞ。正社員でもそうなんだから、学生バイトなんて特にそうだろう。
寂しいということは、その三つが比較的オールクリアな環境だったということかもしれない。
学生最後のバイトがそういうものでよかった。
金と人と将来性と。
どれをとっても楽しいものでなくちゃあもったいないよな。