ホウチガブログ

~方向性の違いでブログ始めることになりました。~

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〈1349.ファンとの共存〉

6月7日。

某急上昇ネタ動画が削除された。
某有名RPGのキャラを無断使用したので、権利者から言われたらそりゃあしゃあない。
1ヶ月で300万再生とかだったかな。なかなかカルト的な人気があっただけに残念だ。



しかしまぁ、キャラのイメージが大幅に変化してしまうのは、ゲーム開発側からしたら非常にめんどくさいところではあるだろう。
キャラが大事なところで行動した時に、シリアスなのにネタ的になると届けたい体験が届けられない。そういう問題が発生する。

もっとプリミティブな問題をあげれば、声優やシナリオにも飛び火するところがある。ネタに使われたことが理由でファンからめんどくさい絡まれ方をするかもしれない。

そういうめんどくさい要因を排除するためにも、行きすぎたファンアートは削除せざるを得ないだろう。

 


同じ問題が同人誌の許容や動画配信問題にあるかもしれない。
同人誌はいわゆる二次創作として、裏設定を勝手につくったりしてそれを楽しむ。それを認めるというと、原作との関係性が難しくなったりもするかもしれない。


しかし、なにかを作り出したくなるほどの影響を与えられるというのは作品としてはこれ以上の名誉はないと思うが。
ファンアートを制限するのはよくないことのほうが多い気がしなくもないが。

 


今回消された動画でいうと、原作に対するリスペクトがあるのかというとなんともいえない。ただのネタ動画だし、下ネタというかネット特有のネタというか、ネットミームというか。
しかし、ファンでなければ思いつかないネタ動画であるとも言える。
そういう意味では削除というのはかなり厳しい制裁であろう。条件付きで執行猶予を与えるくらいの措置があってもいいじゃないか。
実際その動画のおかげで若干の売り上げがあったらしいじゃないか。


ファンコミュニティを大事にするという意味では、一般公開を停止し、公式が囲うような有料ファンコミュニティ限定のみで見ることができるとかでもいいじゃないか。


なにかしらの措置がとられないと、悪いのは確かにそのネタ動画発表者であろうけども、つまらん会社だと飽きられてしまうかもしれないぞ。



そう考えると、作品がどんどん大きくなって、法的に色々守らなければならないのは非常にめんどくさいな。
個人製作、個人発表で成り立つのであればそれが良いかもしれない。
ただ、会社というのがなんのためにあるのかといえば、個人でできないものを協力して作る場に他ならない。
となると、ファンができるくらいのクオリティの高いものを供給するためにはこういうめんどくさい問題にも関わらなければならないのだろう。


自由・楽しむ権利は人と人の間でしばしば衝突する。
万人がうれしいコンテンツなんてものはありえない。どこかで不快な思いをする人は生まれるだろう。
そんな人に納得してもらえる折衷案、あるいはNOと言えないなにか手段を模索することが必要なのだろう。