6月23日。
家のそこそこ近くにメキシコ料理のレストランバーがある。
開店してもう十年以上らしい。優しい旦那さんと気の利く奥さんの熟年夫婦。息の合ったキッチンとホールの仕事ぶりは憧れである。夫婦で店を営むのはいろんなストレスもあるだろうけど、きっと楽しいのだろう。
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僕が老後とか100億円をもらったら、なにがいいかな。
レストランをしたいという気持ちはないけど、例えばテニスクラブを開くとか、寺子屋するとかいいなあ。
あるいはパートナーのやりたいことを支える仕事もいいかもしれない。
どちらにせよ誰かとの関わりの中でやりたいことで社会との繋がりは持ち続けておきたいかな。
もちろん金と時間があれば、小説家を目指すとかインディのゲームクリエイターを目指すとかもありかもしれないけれど、たぶんそれだけだと発狂するだろうな。
大学時代みたいに自分の自主性だけで動くのは結構心労がでかい。
それよりもある程度目標とかタスクとかが明確で働くほうが楽である。その空き時間で作業する時間を捻出するほうが性に合っている。
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例えばレストランをするとしても、セネガル料理とかそういうニッチな店がいいな。あんまり目指すべき味が認知されていないので自分流のアレンジという名の怠慢も許されそう。こんなこと言ったら怒られそうなもんだが。
和食で、洋食で、中華で、というのはその道のプロがとんでもないレベルにいらっしゃるので差別化が必要であろう。
でもそこまでして料理をするほど好きではないのでたぶんやらないだろう。
それより教えるとかのほうが好きだ。学校みたいな嫌でもいかなくちゃいけない場所ではなくて、好きで来たくなるような場所をつくってあげるとか。
そういう自分の好きと相手の好きが重なる場所で仕事がしたいな。
そう考えれば、いまの職場というのは恵まれているのだろうが。
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転職するとするなら、会社でやりたいことがなくなったときだろう。
その時には別の会社かもしれないが、そんな時に自分一人で食っていけるようなそんな価値のあるものを市場に出せるような存在でありたいなあ。
だとしたら何年後になるのだろうか。老後とか言ってられないわね。
メキシコレストランバーの夫婦が開店前になにをやっていたのかは知る由もないが、仮に30-40代で開店するとしたら、就職して10年から20年で独立できる力を付けたことになる。
結構時間はないかもしれない。
35歳が10年後である。子供がもしかしたら幼稚園・保育園で日中過ごしているかもしれないし、小学校にあがるくらいかもしれない。子供に時間がかかるタイミングであることに変わりはない。
その難しい環境で独立する気は起こるだろうか。
なるようになるしかない。それになったらきっちり覚悟をきめなくちゃならん。