ホウチガブログ

~方向性の違いでブログ始めることになりました。~

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〈1329.適材適所〉

5月18日。

 

企画を考える人として、自分がどんな人間なのかわかってきた。

面白いアイデアを考えることはそれほど得意ではないようだ。ただ、面白いとおもうんですよ、というロジックの中に当てはめるのは得意である。

 

企画職という立場上、残念な気持ちはあるけれど、使い用はいくらでもありそうだ。

 

 

ロジカルな伝え方ができるようになったのは、偏に大学でのスピーチ作成の経験だろう。

サークルで英語研究会に所属し、英文スピーチを年に2本ほど書いていた。

 

スピーチといっても開会式の挨拶みたいなものではなく、Tedトークに近いだろう。話を聞きにきた人の生活に影響を及ぼせるような、そういう目的を持って書いた。

 

例えば省エネしましょうとか。散々言われているけれど、改めてなぜ大事なのかと問われると答えに窮する。

それを、数字を示したり、研究者の意見を集めたり、ストーリーを作ったりして、感動や納得を与える。そして省エネに貢献する人間を増やす。

それがスピーチである。

 

 

僕が作ったスピーチは今思えば攻めているものがある。

最初は学校のいじめ問題、次に友人を大事にしましょう、そして宗教への寛容さ。

いじめ問題はわかりやすい。人命を奪う犯罪だと認識してもらって、家庭は子供の話を聞くように、学校では知らぬふりをしないように。

2つ目と3つ目は、社会問題ではなく、価値観の問題である。

 

ただ、スピーチの醍醐味はそこにある。まだ認知されていない問題を提示して、独特な解決方法を導き出すこと。それが人の意見を聞いて面白いところだ。

 

 

人を説得するためには、根拠と問題の深刻さを認識させることが第一だ。

そのことを3年から4年かけて勉強した。ある種のマーケティングに近いかもしれない。

どんな人たちが聴きにきていて、その人たちがどんなことに心動かされているのか。それを分析した上で「勝てるスピーチ」をつくる。

 

結局、大会での優勝経験は学内大会のしかも限られた人しか参加できない特例のものだけだった。全国大会に一応出場したけれど、結果は散々だった。

そんな悔しさがまだあるからこそ、今の仕事ではきちんと分析をしようと必死なのかもしれない。

 

 

それに比べて、同期は豊かなアイデアの人が多い。単純なゲーム経験の多さもあるだろうし、制作経験を有している人もいる。絵を書ける人も音楽を作れる人もいる。

 

そういうセンスを研ぎ澄ます経験があるからこそ、優れたアイデアが出てくるのだろう。

その経験は明らかに欠如している。仕方ない。

 

自分が得意なことと、周りが得意なことを活かし合うのが会社である。

そう考えると、そういう特徴を認識できたというのは心の健康にも重要である。

 

負けない意見文の書き方には心得がある。そこでは常勝、他では学びの姿勢を忘れないようにしよう。